福岡の理科実験塾:エジソン少年理数工房 

エジソン少年理数工房・責任者小松のひと言日記です。
立体プラネタリューム/夏休み 新企画


 私の企画ではありません。今は中学一年生となった卒業生の取り組んだ自由研究作品の話です。

 「本物のプラネタリュームを作りたい」との申し出をうけたとき「困ったなー」と思いつつも、その子の兄の頃からかれこれ10年以上の付き合いを考えるとむげには断われもできず「この夏休みは半球プラネタリュームまでを作ろう」との合意を得てスタートしました。

 半球の透明アクリルに北半球の全天空星座を貼り付け数え切れない星座のひとつ一つに等級別に用意した大きさの違うドリルで孔を空けてゆくことからはじまりました。それはきの遠くなるような作業ですが、時々やってきては目にする作品のできばえに言葉を失ってしまいさした。

 そして8/31、夏休み最後の日を迎えます。前回の日記への書き込みでお話したように、この日は渓流遊びを終え、翌日からの二学期準備でバタナタしている最中、穴あけした星座以外の部分を真っ黒に塗った半球を持参した母娘は「今日中にプラネタリューム台座と照明を完成させ、明日学校にもってゆきたい」との話。

 ある意味、時間という概念からフリーな親子にとまどいと羨ましさを感じつつ、アドバイスを与えながら実際の作業は中一の女の子がすべてやるスタイルで始まりました。

 ノコギリ切断一つとっても、正確そのもの。一つひとつの作業に図形の
学習を折り込ませながらあっという間の完成でした。

 LED電球をはめ込み室内を暗くして点灯。あっけない失敗です。球体から数センチ離れただけの黒い紙に映ったのはぼんやりとした丸いあかり。

 LEDを蛍光灯に変えても事態は変わりません。「ひょっとしたら」とだめもとで豆電球の懐中電灯を使うと、どういうことでしょう、暗くした教室
一杯に点々と星座が映っているではありませんか。「わーー」三人同時でした。壁にも、天井にも映っているのです。

写真は半球プラネタリュームを外から映したものです。
 



 



作成日時2010/09/05 19:51:46