福岡の理科実験塾:エジソン少年理数工房 

エジソン少年理数工房・責任者小松のひと言日記です。
空気の伸び縮み 生徒の工夫と発見から


添付写真はペットボトルを使った「空気の伸び縮み」実験の装置です。


実験/ステップ1 生徒の工夫

水を半分くらい入れたペットボトルの上半分を両手でそっと包んでやるとパイプの中を水が上がってきます。
これは手の温度で温められた空気が膨らみ、水を押し下げたことによるものです。

手を離すとパイプの水面はゆっくりと下がりボトルの水面も元の位置に戻ります。

この一連の実験中、生徒の一人がルアーつくりで使うラメをボトルに入れてゆっくりゆさぶりながらうれしそうに眺めていました。
するともう一人も「レインボー 糸」を切って同じようにこれまた楽しんでいます。

どちらもキラキラ光って。まるで深海魚のようです。


実験/ステップ2 小さな発見

手で温める方法に飽き足らなさを感じたのか、「先生、熱湯をかけたらどうなると?」との催促。早速やってみました。
水はあっという間にパイプの中を駆け上り噴水となってでてきます。

「おー!」と、どよめき。

一騒ぎも静まりぼんやり観ていた子供が「あぶくが出ている、ほら」と水面下のパイプからぷかりぷかり出ているあぶくを指差して
います。これには少し動揺してしまいました。想定外の事態です。

「なるほど」とその理由が判明した後、熱湯を掛けてすぐさま氷水を掛けてみるとボコボコ音をたてて泡が水面下から
湧き出てきました。

ボトルの水が出た分、空気圧も減りおまけに氷水でひやされボトル内の空気は急激に縮み、大気圧に押された外気が
勢いよく入ってきたのです。

写真はペットボトル内部が露で見えにくくなっていますが水中からは大量のあぶくが湧き出ています。

*生徒に感謝をこめて



作成日時2019/05/18 09:34:31