福岡の理科実験塾:エジソン少年理数工房 

エジソン少年理数工房・責任者小松のひと言日記です。
子どもの発見/台車作りと速度算出


 切り出した板材に三個のキャスターを取り付けていたときのことです。
三個の内2個は固定タイプで、残りの一つは自在型のものです。
 当たり前のことですが固定タイプのものは前後にそれぞれ一箇所ずつビスどめします。
 ところが何を思ったのか一人の生徒が二個のビス止めのうち前方をゆるくとめ、後ろ側をとめないタイプの自在型にしているではありませんか。それも通常は固定するタイプのキャスターの両方をフリーの形にしてしまったのです。
 結果、台車は斜め前にも斜め後ろにもほぼ平行四辺形の軌跡をとって進むことができるのです。真横にも移動できます。思わず「う〜ん」とうなってしまいました。
 今まで一度も考えもしなかったことです。
 前後を揃え、中心からシンメトリーに取り付けることばかりやってきた私は正直この子どもの発想に軽い「嫉妬」を覚えました。
 同時に「こだわりのない豊かな発想」をいままでどれほど殺し続けててきたのかと思うと恐ろしくもありました。
 

 



作成日時2011/11/02 19:53:40