福岡の理科実験塾:エジソン少年理数工房 

エジソン少年理数工房・責任者小松のひと言日記です。
動く浮沈子、気づかないまま30年


動く浮沈子の実験には
- 浮力
- 重力
- 圧力(指による圧力+水圧)
の、三種類の力が絡みます。

これらのうち目で見てわかるのは「浮力」。

ペットボトルに力を込めると沈み、
緩めると再び浮き上がるミニ試験管の浮沈子。

よくよく観察すると、ミニ試験管に閉じ込めた空気が
増えたり減ったりしています。

不思議なペットボトルマジックの種は
ここに隠されているのです。

空気が減ると浮力は小さくなり
試験管の重さに負けて沈み、
指を緩めてもとの大きさに戻してやると
空気は大きな浮力を貰い、
不沈子の重さに打ち勝って
ボトル内を登ってゆくのです。


ところが一人の生徒が言いました。

減った空気はどこへ行ったの?

と。

全く予想もしない質問でした。

「空気はどこへ行ったのでしょう?」
と逆に問いかけると
4人全員が「水の中に消えた」。


「空気は縮んだだけ」と答えると
「うそー。空気は縮むの」
これにもまたびっくり。

浣腸器の出口を塞いだままピストンを
押して空気が縮んだり、元に戻ったり
を体験させ、何とかこの一件はクリアできました。


それにしても今までに何人もの子供たちが
似たような疑問を抱えていたのも気づかないまま
30年過ごしてきたのか・・・・
と 新鮮な驚きと反省の心地でした。



作成日時2020/08/31 10:32:02